イギリスで突然、入院と手術が必要になりました。
プライベート病院で提示された見積もりは、£5,393(約108万円)。 何より驚いたのは、手術が**「前払い」**だということ。支払いが完了しなければ、手術は受けられないという厳しい現実に直面しました。 (※命に関わる緊急時は例外もありますが、基本は支払いが先です)
私は麻酔のアレルギーがあるため、今回はICUの一つ手前にあたる「HDU(高度治療室)」での管理となりました。
イギリスにはNHSという、基本的に無料で受けられる医療制度があります。しかしその一方で、手術までに2〜3年待つことも少なくないという「待ち」の現実があります。実際、1年以上待つケースがほとんどだと言われています。
今回、私はスピードを優先してプライベート病院を選びましたが、紹介を受けてからは驚くほどスムーズに、そして圧倒的なスピードで話が進みました。
「命」と「時間」を、高額な費用で買う感覚。
初めての海外での入院。人生初の全身麻酔。 正直、怖かったです。
だからこそ、心から痛感したことがあります。 それは、日本で受けてきた医療が、どれほど恵まれ、安心できるものだったかということ。
以前の私は、海外を旅しながら「日本も医療費が無料になればいいのに」と思っていました。 けれど、実際に海外で当事者になって初めて気づいたんです。制度には、それぞれの国が選んだ「バランス」があるのだと。
必要な時にすぐ診察を受けられ、治療につながる。 「高額療養費制度」という、私たちを守る確かな仕組みがある。
日々の中で「また税金?」「また値上がり?」と感じることもあるかもしれません。 でも、日本の医療は、私たちが安心して生きるための大きな、そして「決して当たり前ではない」支えです。
日本で育ち、日本に住む一人の外国人として、私はこの環境にいられることを当たり前だとは思いたくありません。 日本という国で、安心の中で生きられること。その価値を噛み締めながら、日々の感謝を忘れずに生きていきたい。
最後に:海外へ行く、住むすべての人へ
今回、私がこの「108万円の前払い」という高い壁を乗り越え、すぐに手術を受けられたのには、大きな理由があります。
それは、海外旅行保険に入っていたこと。 そして、その額を一時的に「立て替えられる手段」を持っていたことです。
正直、見積もりを見た時は頭が真っ白になりました。 でも、保険のサポートデスクに連絡し、補償の対象であることを確認できたからこそ、迷わずカードを切ることができました。
もし保険がなかったら? もし100万円を決済できる手段がなかったら? 私は今も痛みに耐えながら、数年先の順番を待ち続けていたかもしれません。
「自分は大丈夫」と思わず、万が一の時のための**「支払い手段(限度額に余裕のあるカード)」と「確かな補償(保険)」**だけは、どうか準備しておいてください。
【FOTO】
私一人の写真だと楽しくないから、相棒と☆
AIの世界は無限だ。

起き上がりこぼし WaSaBi / わさび


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